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偲ぶ会

長野文憲先生を偲ぶ会へ列席並びに演奏してきました。ギターカルテットでプッチーニの菊とヒメネスのアロンソ。書きたい事は沢山あるのですが、当日運転して帰って来て見上げた星空がとても美しく見え、先生の自作曲「ナナ」という曲の中にあるハーモニクスが頭に流れました。

・・・とここまでは以前SNSには綴っていたのですが、やはり長野先生にお世話になった事も多く書き残しておこうと重います。

中学2年からギターを始めた僕は当時のバンドブームに乗っかり元々はエレキギタリストになるつもりでした。
高校入学と同時にピアノやソルフェージュ、音楽理論のレッスンを受け始めましたが、僕の住んでる町は田舎でギターの先生は居ませんでした。

独学でエレキギターを練習してた僕は高校1年の夏を過ぎた辺りから、当時所属していた吹奏楽部の影響からか次第に生音のクラシックギターを勉強したいと思い、長野先生にご連絡してレッスンを開始するに至りました。

有名なギターの先生に直接電話すると考えたらとても緊張して、しどろもどろな電話を先生にかけてしまった事が思い出されます。
その後は毎週片道約2時間バスに揺られて先生のレッスンを受けに広島市内へ通い、大学に入学するに至ります。

先生から僕は何を教わったんだろうか?と思い返してみると、1から教えてもらったクラシックギターのいろはは勿論ですが、一人の演奏家として「生き様」だったのではないかと思います。

30歳で音大入学をする向上心、ラ・クンパルシータの演奏でも分かるように一つ事を継続する信念、身を立てるまで平凡ならざる道を通ってきた先生の活動の跡を辿れば、いつか自分にもギタリストとしての道が開けると信じて学生時代、特に上京してからは常にそう思っていたような気がします。

僕は今は広島に住んでは居ませんが、先生とのお別れをきっかけに、文憲先生から教えて頂いたギターを通して、何か広島に還元していかなければならないと思う昨今です。

先生ありがとうございました。

by junpeiohtsubo | 2017-09-19 14:59 | Comments(0)

ギタリスト大坪純平のブログ


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